37.4. ドキュメントのページ

37.4.1. ページの作成

PDF ドキュメントのページの抽象化を行うのが Zend_Pdf_Page クラスです。

PDF ページは既存の PDF から読み込むこともできますし、 新しく作成することもできます。

新しいページを取得するには、直接 Zend_Pdf_Page オブジェクトを作成するか、Zend_Pdf::newPage() メソッドをコールします。このメソッドは Zend_Pdf_Page オブジェクトを返します。Zend_Pdf::newPage() の場合は、すでにドキュメントにアタッチされているページを作成するという点が異なります。 こうするとそのページを複数の PDF ドキュメントで使いまわすことができませんが、 多少高速になります [5]。どちらの手法を使用するかはあなたしだいです。

Zend_Pdf::newPage() メソッドおよび Zend_Pdf_Page のコンストラクタは、どちらも同じ形式のパラメータを受け取ります。 ページサイズを ($x, $y) 形式のポイント数 (1/72 インチ) で表したものか、定義済みの定数のうちのいずれかになります。 以下の定数が定義されています。

  • Zend_Pdf_Page::SIZE_A4

  • Zend_Pdf_Page::SIZE_A4_LANDSCAPE

  • Zend_Pdf_Page::SIZE_LETTER

  • Zend_Pdf_Page::SIZE_LETTER_LANDSCAPE

ドキュメントのページは、Zend_Pdf クラスの public メンバである $pages に保存されます。これは Zend_Pdf_Page オブジェクトの配列です。これによってページの並び順も定義され、 一般的な配列と同じように操作することができます。

例 37.4. PDF ドキュメントのページの操作

...
// ページの並び順を反転します
$pdf->pages = array_reverse($pdf->pages);
...
// 新しいページを追加します
$pdf->pages[] = new Zend_Pdf_Page(Zend_Pdf_Page::SIZE_A4);
// 新しいページを追加します
$pdf->pages[] = $pdf->newPage(Zend_Pdf_Page::SIZE_A4);

// 指定したページを削除します
unset($pdf->pages[$id]);

...

            

37.4.2. ページの複製

既存の PDF ページを複製するには、新しい Zend_Pdf_Page オブジェクトを作成する際に既存のページをパラメータとして指定します。

例 37.5. 既存のページの複製

...
// テンプレートページを別の変数に格納します
$template = $pdf->pages[$templatePageIndex];
...
// 新しいページを追加します
$page1 = new Zend_Pdf_Page($template);
$pdf->pages[] = $page1;
...

// 別のページを追加します
$page2 = new Zend_Pdf_Page($template);
$pdf->pages[] = $page2;
...

// テンプレートページをドキュメントから削除します
unset($pdf->pages[$templatePageIndex]);

...

            

これは、ひとつのテンプレートから複数のページを作成したい場合に便利です。

[注意] 注意

注意! 複製されたページは、テンプレートページと同じ PDF リソースを共有します。つまり、 テンプレートページと同じドキュメントしか使用することができません。 ドキュメントを修正したら、新しいページとして保存することができます。



[5] これは Zend_Pdf モジュールのバージョン 1.0 の制限事項であり、 将来のバージョンではなくなる予定です。 しかし、ドキュメント間でページを共有するには、 アタッチされていないページのほうが常によい結果となるでしょう。